■ H&K PSG-1 狙撃銃
時は遡り、1998年頃。東京マルイから一丁のスナイパーライフルがリリースされた。
万能自動小銃として活躍中だったG3シリーズに「狙撃専用」という肩書を持ったモデル、PSG-1が追加された。
当時のエアガン技術の結晶として、圧倒的な存在感と、子供はおろか大人だって容易に購入できない高価格なエアガンとして君臨したのが本器PSG-1だった。その性能は特筆に値し、10mでの射撃グルーピングで2cm以内という驚異的な精度をもっていた。このころ、メタルギア・ソリッドがリリースされ、そこにPSG-1が登場していたこともあり、憧れた方は多かったことだろう。
実銃の方はというと、ドイツの特殊部隊GSG9に正式採用されたモデルではあるのだが、軍事行動で見かけないことから、かなり特殊な狙撃銃であったことが推測される。銃を人質に当てている犯罪者の、銃のみを打ち抜いたり、人差し指を打ち抜いたりするエピソードは有名だ。
このエアガンの特徴は「電動ガン」であることも挙げられる。再装填が自動なので、リカバリーショットを瞬時に叩き込める利点があるし、モーターのパワーによって長距離への射撃が可能となったコトも魅力だ。
さらに、電動で駆動するくせに「セミオートのみ」という男前な発射機構を持つことには驚いた。
当時は魅力のカタマリの様なエアガンで、まさしくスナイパーが持つであろう狙撃銃の終着点であったモデルなのだ。
これを手に入れる頃には、僕自身が大人になってしまっていたし、そこまでして欲しいエアガンでもなくなってしまっていた。サバゲーもしばらくやっていなかったし・・・。L96AWSは最新なだけあってよく当たる銃だったから、それで満足していた。
今回、縁があってPSG-1を譲り受けたのだが、夢がまた一つ叶ってしまった気分だ。
十数年前の最高は、現在では並以下の性能とネットで予め調べていたが、使ってみてのインプレッションは違い、メンテナンスである程度の性能は維持できるコトを感じた。おそらく、練習と調整が完璧なら、30m先の煙草の火を消せると思う程、しっかりしていた。
このPSG-1を最強の狙撃銃に仕上げるのが当店の使命なのかもしれません。
チューニング項目は次の通り。
①各部の静粛性能向上:経年劣化や初期設計段階から残された、音の発生を極力抑える事。
②命中精度の向上・安定化:バレル、シリンダー、ピストンなどの調整
③耐久性の向上
この三つ。うちに来たからには失敗作だなんて言わせないゾ!
次のゲームでさっそくデータ収集をしながらチューニングしていく予定で、PSG-1のプロジェクトは順次こちらで公開していくので皆様の応援待ってるぜ。ファンレターは事務所まで(笑)
さて、次回のARM Smith”Clock Machinery”は・・・
東京マルイ VSR-10を紹介します。