冬の空気は、どこかキリッと張り詰めていて、硬いと思っていた。
それが最近になって、湿り気が多くはなったものの、ちょっとだけ柔らかく、軽くなった空気は、珈琲からココアに変えたくらいの変化が感じられる。
珈琲に加えられたミルクのように、温かくなりながら混ざってしまうのが人間なのかもしれない。
・・・と、まぁ、いろんな感情が噴出すのも春という季節。冬はやっぱり閉鎖的なのかしら。
今年の春は、いろんな人に再会したくなった。
君知りて
淀める川の澄みはつる
水面に映る初色の花
僕の句ではありません。
この句は初恋を唄った句ではありますが、僕が好きな句のひとつ。
短歌、俳句は非常に面白い世界でありまして、いつも五七五七七と季語を考えるのは楽しいです。短い唄の中に万語が飛び交う、真に言葉を使った遊びと言えましょう。春の季語って何なんだろう???