3/22に開幕する第85回記念選抜高校野球大会(春の甲子園)に出場することは周知の事実かと思います。
選手の紹介やギャラリー等を掲載しておりますが、実際目の当たりにする光景は言葉を失うほどでした。
取材の申込時、まず職員室に案内されましたが2Fの奥。
1Fは津波の被害からの復旧工事をしている最中でした。
「2年近く経過して、今工事なの?」
と思ってしまいました。
体育館は津波の被害で荒れ果て、やグラウンドは重機が作業をしていました。
このような過酷な環境な中でも、ひたむきに「甲子園で全力プレーを!」と頑張っている選手の姿は感慨深いものでした。
野球をあまり詳しくない人からこのような質問がしばしばあります。
「海星高校は、甲子園では勝てないと聞きましたがどうなのですか?」
少なからずスポーツをたしなんだ身として勝負に絶対はないと思っています。
通常、実力差がありすぎる場合、勝負事において奇策が用いられる事が多々あります。
相手に「いつもと違うぞ」と思わせることが重要です。相手のリズムをいかに崩すかが鍵になります。
野球で言えば、セーフティバントや盗塁の多様、スクイズのチャンスがあればセオリーのカウント2ボール1ストライクではなく初球から。
しかし海星高校に勝利至上主義で勝つ為の野球を強いられるでしょうか?
高校野球のカテゴリーはスポーツではなく、教育です。
21世紀枠としてプレーする意味。
被災地の名を背負ってプレーする意味。
彼らは僕達、大人以上に理解をしている、そんな気がします。
ひたむきな全力プレーを、国民に魅せてくれるだけで勇気がもらえる、そんな気がしています。
いわき海星ナインのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
http://www.abc-iwaki.com/feature/2013/03_02/top/