光市母子殺害事件に思う


昨日のテレビ、今日の新聞の一面は光市母子殺人事件についてでした。
事件直後からの記者会見、被害者の父であり夫の、本村洋さんの一言一句に
驚かされた事は鮮明に覚えています。

妻と子供を殺害され、理性を保つのも困難な状況の中で
理路整然としかも怒りを直接ぶつけることもなく、
しかしながらその今にも爆発しそうな憎しみはブラウン管ごしに伝わってきました。

家族がいる人は皆、こう考えたことがありませんか?
「自分が同じ立場だったら同じ事を言えるだろうか」

この13年間で世論を大きく動かし犯罪被害者等基本法成立に尽力。
さらに被害者参加制度もスタートした。
公判で被告人質問や量刑意見の陳述が可能となったのだ。
というか、それまでは質問も意見もすることが出来なかった事に驚きました。

一審の公判では、遺影を抱きしめ裁判所に持ち込もうとすると職員に「ふざけるな!」と一喝されたといいます。
しかし今では犯罪被害者等基本法により遺影を持ち込むことも可能となっています。

「少年への憎しみを乗り越えていくためには、死ぬほど努力しないといけない」と13年前、彼は言った。

その13年後
「3人の命を無駄にしないよう、死刑のような判決が出る事件がない社会を実現するにはどうすべきか、考えるきっかけになれば」
と。

妻と子供を殺害され、その第一発見者が自分。
その状況を想像するだけで気が狂いそうです。

この事件は日本全体に考えさせるキカッケを作ってくれました。
本村さん達が設立した全国犯罪被害者の会が国を動かしました。

本村さんは昨日の記者会見で、2009年に入籍した事を明かしています。

一歩一歩前へ。
戦いながらも前に進んでいることに尊敬の意と感謝の気持ちがこみ上げて来ました。

こうちゃん について

酒とスポーツをこよなく愛するメタボリックマスター。 医者には40歳まで生きれないよ! と言われながらも生活習慣を変えられない典型的なダメ人間。