ARM Smith”Clock Machinery”  #7


■東京マルイ L96aws 改造!

時が満ちるのが早いか、僕の長距離狙撃の野望が強いか。ついにライフルのチューニングに踏み切ったのでその始終を報告させていただきませう。前回のサバゲーで、発射速度は70.68(くらいだったかな)で規制値ギリギリまではあと少し余力があった感じ。

どこのl96を見ても、この数値は割と低い部類らしいので、ハズレを引いたモノか、あるいは後期生産ロッドでセーブされた個体であったかは知る由もない。現実としてツルシで70.68だったというコトである。

さて、パワーを上げる為に・・・

エアガンの理屈としては、空気容量を上げる「ボアアップ」とバネやピストンを変更し流速を上げる「流速チューン」という典型的な方法があげられる。この場合、上限値が厳密に決まっているので、すべてを実施するワケにはいかないというのは大体わかる。

いったん規制オーバーまで上げてからデチューンによって規制内に入れるのか、徐々に性能を上げていき、良いトコロで止めるのか・・・。

今回も後者のスタイルでチューンを実施することに。

パーツの選定には、そこまで時間を費やさなかった。バネ・ピストン・シリンダーという発射機構の中で、トリガー部分の強化が同時に行えるパーツは「ライラクス ゼロトリガー」しかなかったからだ。この商品は新機構のトリガーユニットに換装し、付属のハイプレッシャーピストンを同時に組み込む商品なので、まずはこれ。

シリンダー分解シリンダーを分解。

このシリンダーは改造対策がされており、外すのはちょっとした工具が必要になりますが、そんな小細工は私には通用しません。シリンダーヘッドにダミーの溝を掘って、ラジオペンチが掛かる様に加工し、シリンダー脇に打ってあるストッパービスをドリルで削ります。

これでシリンダーが分解可能です。中からはピストンとバネが出てきます。この白いピストンを・・・

ハイプレッシャピストン比較左のハイプレッシャーピストンに交換します。

純正品は軽い素材(たぶんpomだと思うんです)で見た目もちょっと華奢ですが、ハイプレッシャーピストンはステンレスとアルミを使用したメタル製の製品です。幾分重量も上がるので、発射威力は高まります。また、密閉性が高くなるというのもこのチューニングの利点です。

いきなりバネごと交換して後悔しているので、今回は「あくまで競技専用狙撃銃」を造ります(違法改造ダメ!絶対!)

このピストンに交換すると、トリガーユニットが素材的に純正品が厳しくなってきます。純正はシアー部分が亜鉛ダイキャストの鋳物なので、金属摩耗や瞬間的にかかるストレスには弱い部分なのです。

ゼロトリガー比較そこで、鉄、鍛造部品であるゼロトリガーの登場です。

部品点数は純正よりかなり少なく簡略化されているが、ベアリングの採用により滑るようなトリガーフィールが実現する、地味ながら強力なコンセントレーションパーツと言えます。

ゼロトリガー搭載搭載!!

実際、コッキング時にシアーの引っ掛かりが気になりますが、トリガー自体の動きはスマートです。引き金に神経を集中できるというのはこういうトリガーフィールを言うのでしょう。ただ、純正もそれはそれは優秀なユニットで、ストローク量とトリガープルが調整できるスグレモノ。チューニングでワンランク上の射撃ができる感じです。

発射音もボスッ!からバキッ!に変わり、だんだん凶悪なライフルになりそうですが、予想では、これで90.4くらいのパワーではないかと思います。後日弾速測定を実施して規定値に収まっているコトを確認し、チューニング完了です。

 

次回こそは、迷彩服やりましょう!

それではお楽しみに。

 

 

Pixy について

クルマにスポチャン、サバゲーを楽しんでます。愛車はCR-Xから最新のデミオに乗り換え、ジムカーナ再戦を企んでいます。サバゲーではスナイパーを担当。東京マルイのボルトアクション、VSR10を愛用。どっかの峠や戦場でお目にかけますことを楽しみにしております。